Hello.
梅干しとか梅酒とか作ってみたとき、いや全部梅干しのだな、梅干し作ったとき副次的にいろいろ生まれたのでさくっとまとめていくよ。
紫蘇茶
紫蘇茶です。正解は知らん。
葉っぱを取ったあとの紫蘇の茎を紐で括って吊るしてあるだけ。私の大好きな梨木香歩さん著『からくりからくさ』新潮文庫版22刷p.187に憧れて、お茶になるだろうかと干してみたのだ。うまくいく気はしなかったけど。
しばらく干しておくと、黒くてしわしわ、枯れたような見た目になる。カラカラに干せば、曲げればパキパキ折れるような爽やかな感じになるかな~と期待していたのだけど、そうはならなかった。なんか芯の部分に綿みたいなのが詰まってて、全然折れない。しなやか。ううむ……。
台所ばさみで小さく切り刻んで、適当な量を取り急須で淹れて飲んでみた。すんごい紫蘇の匂い……。何かしらの味はしているが、紫蘇の匂いが強すぎてどういう味なのか捉えることができない。やべえ。多分旨いが、匂いが濃すぎる。
が、後述の「梅酢」を入手したのち、これを足すという味わい方を思いついた。皆さん梅茶って飲みます? 今ググった感じ、あんま一般的ではないのかもしれない、我が家だけの文化なのかもしれないが、我が家では緑茶に梅干しを入れ、その果肉を崩しながら塩辛いお茶として飲む。とってもおいしいので昔から大好きでありまして、この紫蘇茶に梅酢を加えたものにより、梅茶の簡易版みたいなやつが爆誕した! 梅肉を潰して味を出す手間はかからないし、紫蘇の強烈な匂いが梅酢に懐柔されて適切なバランスに変わっている。
すごい。夏に良いです。
梅ジャム
全部で64個の購入となった梅のうち1個は茶ばみが酷くぶにぶにで、素人目にも駄目そうだったので、ジャムにした。
下茹でのち種を取ったら崩して砂糖と煮込むだけなのですこぶる簡単だが、なんせ1個だけなので、鍋を傾け無理矢理深さを稼ぐ。
ちなみに下茹で段階で少し舐めてみたら、ただただ酸っぱかった。苦みも渋みもない。今まで梅干しの酸っぱさは塩によるものと思っていたが、梅ってもともと酸っぱいんだね。
そんなこんなで無事においしくできた。甘酸っぱくて爽やか、一気に夏の気分。嬉しくて夏夏言っちゃうな。
撤去した塩
塩を撤去しました。
嬉しい誤算なことに、この撤去した塩がとってもおいしい! 赤紫蘇の色が染み込み綺麗な桜色になった、味も香りも梅酢の塩。うめじお。あらゆる野菜に合う。きゅうり、トマト、ブロッコリー、レタス。あと豚こま肉を炒めたり。我が家の万能調味料になってしまった……。梅なのに桜とはこれ如何に。
梅酢
塩漬けの段階で梅から出てくる液を梅酢と言います。ただの塩水と侮るなかれ、梅干しと同じく梅の酸味があるのだ。
私は上述の通り、紫蘇茶に加えて飲んでいる。実家にお裾分けしたところ、父さん曰く、このまま冷水で希釈して飲んでもおいしいとのこと。母さんはきゅうりと和えたそう。
単体の味としては撤去した塩と同じ。これはいろんなものに使そう……と当初は思ったのだけど、塩の方が使い慣れているからか、こう液体でいらっしゃると飲み物以外の用途はいまいちぱっと思いつくことができないな。まあどうせ今後の梅干し作りも往々にして梅酢うまく上がらないでしょうし、呼び水に使うわ……。あとは料理に使っていく予定。
赤紫蘇のふりかけ ほんとはゆかりって書きたい。
塩分をたっぷり含んでいるので、追加の味つけは不要。
そのまま炒って(広げて干すのが面倒になってしまったので)、湯呑でごりごり砕いて(伸し棒を持っていないので)、
ふりかけ完成!
色は悪いが味はちゃんとゆ●り。これは感動した! でも炒っちゃったから香ばしい。香ばしさ要らんな。もし次があったらちゃんと干してみる。
擂れば擂るほど砕けていくのが楽しくて、調子に乗ってやりすぎてしまい、写真中央、粉みたいになってるでしょ。同居人には不評だった。粉じゃなくて、ザクザク食感の残る大きさが良かったそうです。奇遇だな。私もだ。