梅仕事を考える:はじめてのうめしゅ

 2020/06/17   

 この記事は、2020年に人生で初めて梅仕事に着手した際、梅干しだけ作ろうと思ってたけどふと気が向いて梅酒にも挑戦してみた企画についての日記だ。すなわちノウハウの共有でもコツのまとめでもなく、初心者が考慮不足で四苦八苦したひどい段取りの記録である。

前書き

 おばあちゃんの梅干しが大好きで、継承すべく自作に挑戦しようとした際、ついでに梅酒も作ってみるかと思い立った。
 しかしあくまで「ついで」、なので梅は梅干し用に買った1kgの中からちょっとだけ取り分ける程度。どうせ作る梅酒は原液に当たるものだし、ちょろっと作るだけで、実際に飲む回数としてはそれなりに楽しめるじゃろ……。(別にフラグにはならなかった)

ここから

6月8日(月)

梅酒の材料

 材料買いました。

  • 家にあった750cc保存瓶を綺麗にしたやつ
  • 市販の「南高梅」1kg袋の中から、なるだけ青い梅を7つ(200gを目指して約2割という考え)
  • 黒砂糖300g
  • 果実酒用ホワイトリカー220cc×2本

 梅干しはおばあちゃんに作り方を教わったけど、梅酒については我が家にこれといった直伝の調理法がないので、ネットで公開されているいろいろな作り方を参考に、「砂糖と梅は等量」という標準的な割合を採用した。
 しかしホワイトリカーに関しては、「どうせ割って飲むから濃さはどうでも良いでしょw 何も考えずに瓶いっぱいまで注ぐわw」と適当に購入。我ながら素人判断を良しとする基準がわからない。感覚で生きてる。
 余談だが、売り場の「梅酒に挑戦しませんか?」POP下で大量に並ぶ、氷砂糖1kg、ホワイトリカー2L。「余った材料どうするの」問題に直面していた私の前に颯爽と現れた、宝酒造の220cc。
 ありがとう宝酒造! さすが長寿企業は需要をわかってる。
 今回のホワイトリカーには「果実酒用 アルコール分35%」と明記されていた。防腐の関係でアルコール35度以上が推奨らしく、これでばっちり正解だろう。宝酒造に運命を託すことにする。
 氷砂糖の少量袋は見つからなかったが、以前居酒屋で飲んだ黒糖梅酒がとろんと甘くておいしかったのを思い出し、量もちょうど良かったので黒砂糖を購入。

 梅の下準備については梅干し作りの方の記事に書いてある。簡単に再掲すると、爪楊枝でヘタを取り、水洗いして水気を拭き取る。都度都度の消毒についてはサボった。初心者なのに。

 いよいよここから。本来の目標であった梅干しを押しのけ、簡単そうな梅酒の方を先に仕込むことにした。

梅と黒砂糖を瓶に入れる

 梅7個と黒砂糖2/3袋を交互に瓶に入れる。

ホワイトリカーを注ぐ

 そこへホワイトリカーを注ぐ。2本目がちょっと入りきらずに瓶の口まで満ちた。
 この記事の執筆に当たり改めてちゃんとした重量比を調べてみたところ、梅:砂糖:焼酎=1:1:2が一般的っぽい。私の注いだホワイトリカーは、残量から逆算するに約400ccだろう。焼酎の質量は大体水と一緒らしいので、綺麗に1:1:2になった。ありがたい偶然。
 黒糖が溶けたらかき混ぜよう。良い感じにできて満悦😊
 このあと梅干しを仕込んだ。

6月10日(水)

梅酒の経過

 梅干しの方には翻弄されててんてこ舞いになっていた一方、梅酒は黒砂糖が全部溶け、順調。糖分が沈殿するので毎日かき混ぜている。ちゃんと梅酒の香りがするようになった!
 手の掛からない加工品だなあ…。

6月16日(火)

梅酒の経過

 梅酒の梅がしわしわしてきた。とっても順調。
 1年置いたら最高のようだけど、梅干しの仕上がりと併せて来月少し飲んでみよう。

3ヶ月後(9月吉日)

 来月じゃなくて再々来月になったが、宣言通り試飲。
 びっくりするほどマズい。
 悲しい。梅酒でも焼酎でもなくて、アルコーーール!!!て感じ。消毒液飲んでる。
 え順調だったの見た目だけ……? これどうすれば良いの? とりあえず定石通り年単位で置いてみるか……。

さらに3ヶ月後(翌年1月)

翌年1月の梅酒

 色が濃くなったような、なっていないような。
 だけど、中の梅を見てみたらびっくり。干からびてる!

梅が干からびてる
試飲

 お湯で割って飲んでみると……9月よりマシになっている。アルコール消毒液の影は消えた。うーーーっすい梅酒って感じ。お湯の入れすぎってわけでもないのに!
 あと半年耐え忍べばおいしくなるかも、という希望が芽生える。

仕込みからほぼ1年後(5月)

うめえ

 うめえ。

うめえ!

 うめえ!

 来た! これこれ! 居酒屋で気に入った黒糖梅酒が見える。もちろん追いつくことはないけど、向いてる方面は合ってる!
 やっと楽しく味わえる水準になったので、ここから試飲の域を脱し、お湯で割ったり炭酸で割ったりして晩酌として飲むように。いやー時間ってすごいねえ……。
 1年経ったら梅は取り出せというのをよく見かけるので、この段階で梅は瓶から取り出した。気が向いたときに食べてます。

その後

 梅干しの方のその後と同じだけど、今2023年で、梅酒は年々おいしくなっております。
 もうあと3杯分くらいしか残ってない…。いやあ、名残惜しくなるくらいおいしくなってくれて本当に良かった。今となっては市販の梅酒より好みの味になってる。適度な飲酒は健康にも良いし、大団円だね。

-暮らし


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